Telestream、ビデオ配信の近代化を推進するサービスプロバイダー向けに「Surveyor mABR」を発表
- Telestream
Telestreamが誇るマルチキャストおよびABR監視機能を統合し、業界で台頭する新たなビデオ配信アーキテクチャの深い可視化を実現。IBC2026にて初公開。

Telestreamは本日、サービスプロバイダーに対し、マルチキャストABR(mABR)ビデオ配信の深い可視性を提供する新たな監視ソリューション「Surveyor mABR」を発表しました。従来のマルチキャストIPTVとABR(アダプティブ・ビットレート)ストリーミングの双方で培ってきた監視に関する専門知識を基盤とするSurveyor mABR。マルチキャスト配信のスケール感と最新ストリーミングの柔軟性を兼ね備えた、新世代のビデオ配信サービスの確実な展開と管理をオペレーターへもたらします。
マルチキャストABRは、従来のIPTVインフラを持つサービスプロバイダーにとって、マルチキャスト配信の規模と効率性を、最新のストリーミングエコシステムが持つ柔軟性や機能開発のスピードと融合させる手段として浮上しています。従来のリニア放送ネットワークはスケーラビリティに優れ、大容量の番組を数百万人の視聴者へ効率的に配信します。一方、ABRストリーミングは視聴者のコンテンツ消費の手法を変革し、より多くの選択肢、デバイスの柔軟性、パーソナライゼーション、そして急速に進化するストリーミング体験のエコシステムを生み出しました。
マルチキャストABRは、これら両者の強みを掛け合わせます。人気のあるライブチャンネルやイベントを管理されたマルチキャストネットワーク経由で効率的に配信し、ピーク負荷時のCDNの負担を軽減。同時に、コンテンツ自体は標準的なストリーミングフォーマットを維持するため、コネクテッドTV、モバイルデバイス、ストリーミングスティック、アプリケーションなど、多様なコンシューマー・プラットフォームをシームレスにサポートします。
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Telestream プロダクトマネジメント部門 バイスプレジデント Matthew Driscoll
「マルチキャストABRは、これまでサービスプロバイダーが別々に監視してきた2つの世界を一つに結びつけます。オペレーターはABRサービスの柔軟性を保ちながら、マルチキャスト配信の効率性と予測可能性を獲得します。しかし、その配信経路全体で何が起きているかを正確に把握する必要性は変わりません。Surveyor mABRは、これら2つの環境で当社がすでに確立している監視の専門知識を統合するものです。新たな運用上の死角を生み出すことなく、エンジニアリングチームが自信を持って新サービスを展開するための強力な基盤となります。」
新たな配信アーキテクチャの可視化
マルチキャストABRは、特に視聴ボリュームの大きいライブ番組において圧倒的な威力を発揮します。従来のユニキャストストリーミングでは、視聴者が増えるたびに個別のセッションが生成されるため、ネットワークトラフィックに急激なスパイクが発生します。マルチキャストを導入することで、ネットワークは人気サービスを一度だけ配信し、多数の視聴者へ同時に提供。視聴者規模が拡大しても予測可能なパフォーマンスを維持します。
同時に、メディアフォーマットとしてABRを採用することで、コネクテッドデバイスへの対応、マルチスクリーン体験、ターゲット広告、その他のパーソナライズされたサービスなど、ストリーミングエコシステム全体で進行するイノベーションの恩恵をオペレーターへもたらします。その結果、帯域幅への要求を抑制しながら、大規模かつ予測可能な配信と最新ストリーミングの柔軟性を兼ね備えた、より統合的なビデオ戦略への道が開かれます。
こうした利点と引き換えに、新たな運用上の複雑さも生じます。サービスの品質は、マルチキャストネットワークの健全性だけでなく、その中を伝送されるABRメディアオブジェクトの完全性と適時性に依存します。Surveyor mABRは、これらのパフォーマンス詳細を明らかにするよう専用設計されており、オペレーターはコンテンツの可用性と配信品質を常時監視。問題が視聴者の画面に影響を及ぼす前に是正措置を講じる体制を確立します。
マルチキャストABRとMSYNCのディープインスペクション
Surveyor mABRは、MSYNCプロトコルを使用する環境に対応し、HTTPアダプティブ・ストリーミング・メディアのマルチキャストネットワーク経由での伝送をサポート。MSYNCトラフィックを自動的に検出し解析(パース)すると同時に、マルチキャストストリーム内で伝送されるHLSおよびDASHオブジェクトを分析します。
これにより、オペレーターは基本的なネットワークの可用性を超えた深い可視性を獲得します。Surveyor mABRは、想定されるメディアオブジェクトが存在するか、完全であるか、タイミングが適切か、そして対象のサービスに正しくマッピングされているかを判定。最終的に視聴者のもとで「再生の遅延」「コンテンツの欠落」「チャンネル切り替えの遅延」「サービスの中断」として現れる可能性のある兆候を、チームが未然に特定する手助けとなります。
Surveyor mABRの主な機能
MSYNCおよびメディアの認識(Media awareness)
MSYNCトラフィックの検出、コントロールおよびデータセッションへの参加、MSYNCヘッダーとHLS/DASHオブジェクトの解析、そして分析に向けたメディアセグメントの再構築。
ライブカタログ検証
ライブカタログ、マニフェスト、マルチキャスト・マッピング、個々のメディア・バリアント間の関係性を含め、想定されるサービスと実際に観測されたコンテンツとのクロスチェック。
サービスレベルのパフォーマンスインサイト
停止、帯域幅、最初のフレームが表示されるまでの時間、セグメント損失、遅延セグメント、鮮度、連続性などの指標の追跡。
詳細なトラブルシューティングデータ
メディアオブジェクト、シーケンス、カバレッジに関する情報を保持し、サービス劣化の発生日時と場所の特定を支援。
インテリジェント・アラーム
マルチキャストへの参加の不安定性、マニフェストの停止、シーケンスの不連続性、メディアセグメントの遅延または欠落など、マルチキャスト、ABR、MSYNC特有の条件やサービスに影響を与えるイベントの特定。
運用統合
APIにより、主要な指標とアラームをサードパーティ製の監視・運用プラットフォームへ提供。
マルチキャストIPTV監視向けの「Surveyor TS」と、ストリーミングサービス監視向けの「Surveyor ABR」で確立された専門知識を統合。これまで分離されていた配信モデルが収束に向かう中、Telestreamは運用における可視性を維持するための専用アプローチをオペレーターへ提示します。
進化するメディアインフラのための測定と可観測性
Surveyor mABRは現在、顧客環境での検証が進められており、2026年第3四半期末に製品版のリリースを予定しています。
この新しいソリューションは、進化するメディアインフラに向けた「ソフトウェアデファインドの測定およびオブザーバビリティ」に対するTelestreamの広範な投資をさらに拡張するものです。制作、素材伝送、マネージドIPネットワーク、クラウド環境、コンテンツ配信の全域において、技術やアーキテクチャの変化に直面するエンジニアリングおよび運用チームの可視性維持を支援。障害の特定、根本原因の切り分け、そして視聴者体験の保護という極めて重要な能力を犠牲にすることなく、新たな配信モデルの導入を力強く後押しします。
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Telestream プロダクトマネジメント部門 バイスプレジデント Rich Andes
「音声認識、視覚分析、コンテンツ識別、品質管理、リフレーミングを別々のベンダーに依存するメディア企業は、複数の統合プロセス、セキュリティレビュー、商用契約、ワークフローの受け渡しに直面するリスクを抱えています。Telestreamは、これらの機能をエンドツーエンドのワークフローに組み合わせることができる包括的なメディア環境へと組み込んでいます。新しいポイントソリューションを絶えず追加・統合する手間を省きながら、AIの利用を柔軟に拡大する環境をお客様へ提供します。AIはインテリジェンスと自動化の構築を容易にしていますが、それが自動的にメディアの運用を楽にするわけではありません。最も困難なのは、それを大規模かつ確実に運用に乗せることです。Practical AIは、そのインテリジェンスの根底にTelestreamのメディア専門知識を据えています。ビジネスを支えるコンテンツ、インフラ、ワークフローに対する信頼とコントロールを確固たるものにしながら、お客様がAIの真価を享受するための確かな基盤となるのです。」
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